スプレッドが低いと良い?
スプレッドはFX取引のために口座開設をすべく業者を選ぶ際から実際の取引に至るまでポイントとなるものです。 最近では多くの業者で取引にかかるスプレッドを下げる傾向にあります。
スプレッドは高いより低いに越したことはないのですが、単純にスプレッドが低ければ良いというものでもありません。
スプレッドは売値と買値の差額であり、その部分が業者の利益にもなります。
そのため、スプレッドが大きいほどに利益は出しにくくなるというところが事実です。 そこで同時に考えなければならないポイントが、手数料です。
スプレッドが安いとしても、手数料が高くつくことになると、あまり意味がないということにもなるのです。 さらには、スリッページについても考慮に入れておく必要があります。
スリッページは自分が注文を出したときの価格と約定したときの価格との「ずれ」であり、通信のタイムラグなどがあることから表示されている価格と異なる価格で約定されたために発生します。
ちなみに指標が発表されたときなど、価格が大きく動くような場面では、10Pips以上になるスリッページが発生することもあります。
許容することのできるスリッページの幅を設定し、実際の値動きがその幅を超える場合はレートを再提示することのできるようなケースもありますが、設定幅が狭いような場合ですとポジションをとることができないということもあります。
手数料、スプレッド、スリッページのすべてが売買コストとなりますので、単にスプレッドが低ければ良いというものではないとなるわけです。